なにも起こらない。。。日々の安堵

先週の半ば、9日の日。
チャミからの帰り道、いつものように、桜台陸橋から夕陽を眺め、
環七の流れを見ながら、帰路についた。

穏やかな夕景だ。

その２日後。。。。。　　↓続きを読む

3月11日金曜日午後２時40分すぎ。
堀切橋のたもとに建つシャクティ・スタジオも揺れた、揺れた、揺れた。
クラ～クラ～クラ～。

もともと、この建物は揺れる構造になっていて、
橋の坂道を一目散に駆け抜ける車の振動で、
日がな一日、揺れている。

そんなわけで、多少の揺れには驚かない。

が、この日はちがった。
揺れが長い。

わっさわっさわっさ、風に揺れる椰子の実のよう,
足もとが心もとない。

スタジオの真ん中に行き、タイガーを抱え込みうずくまる。

と、それまでいたパソコンデスクから、本やCDがなだれ落ち、
冷蔵庫の上にのっていたキッチンペーパー、
サイド・シェルフに置かれていた調味料や、コーヒー豆をひくミルなどが
ドタンバタン落ちてきた。

ただ、不思議なのは、このときはそんな音など聞こえてこない。

１階にいたベノンさんが声をかけながら、戸外に出たというが、
なにも聞こえてこなかった。

ただ、自分の周りの光景だけが、目のなかにあった。

東京でこんな感覚なら、東北の太平洋沿岸で被災した人々の意識状態は、どんなであろう・・・・。

その日の夜、以前、チャミさんからもらっていた漬物、
五十嵐さんが差し入れてくれたいちごをいただく。

乾ききっていたのどが、嬉しい！　と喜んでいる。

こうして食べられることの幸せ。
なんでもない日々が、とても愛おしい。

　****** まーにゃの戯言 ******

耳鳴りは遠くに引き裂く波の音？
　
　いまできることはなにかと　調理する

　猫ミミの苺に癒され日はくれる　　　笑子

2011年3月15日火曜日